保育・教育・研修
2020/09/16
エピソード「自分たちで新しい生活を創る~当番活動~」 4歳児!!
テラスは自由遊びの中でも子どもの出入りが多く人気な遊びです。一度の遊びの中でも削って、混ぜて、移してと沢山の道具を使います。その為、片付けにも他の遊びより時間がかかります。保育士が片付けをしていると、Rが「せきみさん一人で片付けするの大変やから手伝おうか?」それを聞いていたNが「わたしもしようか?」と。RとNは日ごろからテラスで遊んでおり、使い勝手も分かっている二人です。Rが「テラス当番やな!」と話し保育士が「うれしいわぁ~でもテラス当番ってなると毎日になるけど大丈夫?」と話すとRが「いいよ!するで!その代わり私が違うところで遊んでる時は呼びにきてよ」と言うと隣で聞いていたNが「私もする!」という。後日クラス全員がそろった日にRとNのテラス当番の話を持ち掛けた。するとしたいという声が多くあった。中でもYは「にじさんやしな!できるで!」他児も「お当番って年長さんみたい」と憧れている様子が伺えた。皆で話し合いながら毎朝のサークルタイムで今日したい人がすること、毎日したい人はしてもよいという決め事ができた。話し合いの日に早速することになりクラスの半分くらいの子が挙手し当番の時間になるとRが「お当番の人するよ」と呼び掛けに行く。それを聞き集まり、皆の当番の姿を見て話し合いの時手を挙げて居なかった子も多く参加していた。
【考察】
年長児への憧れから新しいことを子どもたちの方から提案してくれたこと。なんと素晴らしいアイデアでしょうか!せきみさんや他の先生がテラスの掃除をしていること、それに気づきさりげなく「手伝おうか?」といえるその気持ちが思いやりや人との繋がりを感じます。今日はだれがする?と話し合いの時は手は上がらない子も居ました。しかし、実際当番が始まると友達が頑張っている姿に刺激を受け自分も参加してみたり、皆ですればこんなに早いんだ!こんなにもピカピカになる!と新しい発見や気付きにもなりました。「ピカピカ!すごい!年長さんみたいやなぁ!」と言われると嬉しくなり終わってから自分たちで褒められたことを喜ぶ姿もあり、テラス当番という経験を通して自分たちってすごいんやと成長を感じれたこと、「ありがとう」「助かったよ」と言われることで人の喜びや役に立てたことがうれしいと感じれたという経験は本当に宝となりました。